甘い体温②・後編・


それでも何の手掛かりは見つからなかった。


唯一仲がよかった未来ちゃんもお手上げ状態みたいだし。


一言メールで『ごめんなさい。落ち着いたら連絡するから』と1度だけ連絡があったみたいだけど。


それ以外は何も……


その後はずっと携帯さえ繋がらない状態に、未来ちゃんもそれはすごく心配そうに涙をこぼしていた。



「果歩ちゃん、他に行くところなんてあるのかしら?」


「―――」



その言葉を聞いた瞬間、俺はキーボードを動かす手をピタッと止めた。


内心それが一番心をぎゅっと鷲掴みにしていたことだった。


彼女に……行く所なんてあるのだろうか?


いや、きっと行く所なんて……


血がつながった母親や、優くんのところにさえも行ってない彼女が、いったい何処へ行くというのだろうか?


まったく検討がつかない現状に、まるで気持ちだけが地の底まで落ちていくような感じだった。