甘い体温②・後編・


「ねぇ、果歩ちゃんから何か連絡あった?」


「いや……」


「そう……、けどもう一週間よ。あんたちゃんと探してるの!?」


「―――」



静香の泣きそうな声を聞きながら、俺はパソコンの画面をじっと見つめる。


この一週間ナース達が帰った後、日課のようになりつつある会話に正直ため息しか出てこない。



「ああ……」


「ああって、何?果歩ちゃんの行きそうな所とか分からないの?」


「……さぁ、な」


「さぁなって、あんた!本気でやる気あんの!?」



静香が怒り任せに俺の背中を叩く。


俺はそれでも画面を見つめたまま、キーボードを叩き続ける。


つーか、そんなこと分かってたらとっくに探してる。


それ以前に果歩の行きそうな所は全て探し回ったんだ。


この一週間ろくに食べもせず、睡眠もとらずに時間があればずっと…