甘い体温②・後編・


だけど、それから数分して突然立ち上がった直輝がグサリと言った。



「――ふっ、結局はお前もそういう女かよ」



そう吐き捨てる様に言って私を見据える。


私はふいをつかれたように瞳をパチパチさせた。



「……え?」


「自分勝手。結局は自分のことしか考えてないんだな」



その言葉の意味にすぐに気づけなかった。


自分、勝手?



「なお……」


「さっきから相手の為だとか都合のいいこと並べてるけど、結局はその子供から父親を奪うってことだろう?お前のその、くだらないプライドのせいで」


「ち、ちがっ……」


「何が違うんだよ。やってることは同じだろ?無責任、無鉄砲。いくら綺麗事を並べてもな、その子供が犠牲になるには目に見えてるんだよ!」