甘い体温②・後編・


まるで深くかけられた呪文のように私の中でその言葉が木霊する。


「だったら、お前こはれからどうするんだよ」


「そ、れは……えっと、大丈夫。直輝にはあまり迷惑はかけないようにするから。バイトする!どこか住み込みで働ける所見つけて……」


「そんな体でか?」


「えっ……」



直輝が目の前にコップを置き、ギロット睨む。


やっぱりバカだともいうような顔を向けられて、私は口をつぐむ。


目の前に温かなホッとミルクの湯気が揺れているけれど、正直直輝のオーラの方が熱い。



「そんな体で、ろくに飯も食えない女がいい加減なこと言ってんじゃねーよ」


「ち、ちがっ……」


「何が違うんだよ。今だって死にそうな顔してんだろうが」


「それは……」


「それに大学はどうすんだ?やめるのか?」


「えっ」


「つーか、そのまま放置かよ?さっきから散々あいつの重荷になりたくないってほざいておいて、結局はこれかよ。
あいつに負担をかけることしかしてねーじゃねーか」


「………」



その言葉を聞きながらハッとした。


そして急にテーブルの上の手が震えだす。



そうだ。


あ、たし……バカだ。


ただ、陽生の傍から離れることしか考えてなかったけど、大学……


その他色々とそう言う問題もまだまだ沢山残ってるんだ。