甘い体温②・後編・


その言葉に真咲さんを凝視した。


私と陽生……が?



「正直さ。こっちも色々とめんどくさいんだよね。最近やたらと親父もなんかピリピリしてるし」


「え?」


「やりにくいったらないんだよね。……それに、こんなこと面と向かって言うつもりじゃなかったけど、もうやめにしない?」


「へ?」


「このままだと二人してダメになるんじゃない?いいの?それで?」



真崎さんがじっと私を見下ろしてくる。


タバコ……やめてくれないかな。


正直気分が悪くなる。



そう思いつつも、片手で煙草を持って私を見つめる真崎さんがとても怖くて、何も……言えない。



「お互い必死なのは分かるよ。どちらかと言うと理不尽なことを言ってるのはこっち側だしね。でもさ、正直こんな守られかたされて嬉しい?」


「えっ?」


「相手にあんな顔させてまで君が守りたいものって?一緒にいたい理由って何?」


「―――」



一瞬息が止まるかと思った。


……私が守りたい、もの?


陽生にあんな顔させてまで私が一緒にいたい理由……