甘い体温②・後編・


「あ、あの……」


「だからあの時忠告したのに」


「えっ?」


「果歩ちゃん、だったよね。ちょっといい?少しだけ顔かしてくれない?」



急に手を捕まれて、ますます困惑した顔を向ける。



「あのっ……」


「ちょっと大事な話ししようか?」



そう言って、一瞬だけ真顔になった真咲さんにビクッとなる。


そして陽生達に気付かれないように私を引っ張っていく真咲さん。


少し強引に。私の返事を待たない姿はどことなく真剣で、妙な胸騒ぎを感じてしまうほど。



きっと…


あまりいい話しじゃないような気がする。


だってそんなオーラが背中からバンバン伝わってくるんだもん。


彼の背中を見つめながら、私の中で大きな不安がひっくり返りそうになっていた。