「あ、あの……」
「だからあの時忠告したのに」
「えっ?」
「果歩ちゃん、だったよね。ちょっといい?少しだけ顔かしてくれない?」
急に手を捕まれて、ますます困惑した顔を向ける。
「あのっ……」
「ちょっと大事な話ししようか?」
そう言って、一瞬だけ真顔になった真咲さんにビクッとなる。
そして陽生達に気付かれないように私を引っ張っていく真咲さん。
少し強引に。私の返事を待たない姿はどことなく真剣で、妙な胸騒ぎを感じてしまうほど。
きっと…
あまりいい話しじゃないような気がする。
だってそんなオーラが背中からバンバン伝わってくるんだもん。
彼の背中を見つめながら、私の中で大きな不安がひっくり返りそうになっていた。



