甘い体温②・後編・


「あ~あ、けっこう追い詰められちゃってるね」



えっ……



そんな時、突然後ろから声をかけられて、私はビックリして振り返った。


あ……



「何だかここだけどんより空気が重くなっちゃってる感じだね」



鋭い切れ長の瞳。


上下グレーの清潔感ただようストライプのスーツ。


ゆっくりその姿が視界に入ったとき、私は大げさなぐらいに目を見開いた。



「こんにちは。久しぶりだね」


「ど、どうして……」


「ふっ、どうしてって、弟のお見舞に来たらいけなかった?」



そう言われ、思わず持っていた売店の袋を落としそうになってしまった。



真咲さん……