甘い体温②・後編・


(嘘と決別ーSide果歩ー)


その日、夕方近くに起きた私はそのまま陽生の病院へと足を向けた。


相変わらず何も食べられそうになかったけど、それでも重い足取りを隠すように私は陽生に笑顔を向けた。



「昨日は……ごめんね」


「……いや、俺も悪かったよ…」



心なしか少し元気がないような気がした。


私からすぐに目を逸らし、窓の外へ視線を移す姿になんとなく違和感を覚えてしまう。



「……陽生?」


「ん?」


「まだ……怒ってる?」


「まさか、もう何とも思ってないよ。少し寝たら気持ちもけっこうスッキリしたし」



そう言いながらも、やっぱりいつもの元気がないような気がした。



……本当に?


そう思うぐらい、嫌な感覚がして妙な寂しさを感じてしまう。