甘い体温②・後編・


よく見ると、それは昨日の日付のようだった。



て、ことはあれか。


昨日の香水の相手はこの男ってわけか。


俺は昨日の果歩を思い出し、脱力的に息を吐いた。


かなり必死だった。


何かを誤魔化そうとしていた素振りを見てずっと何かはあるんだと思ってはいたが……



「ふ~ん」



そういうことか。


妙に納得しながら意外と冷静な自分に気付く。



しっかしずいぶんと上手く撮れてるんだな。


絶妙な角度。


男が果歩の背中に腕を回し、唇を奪うように顔を傾けているのが綺麗に撮れている。


まるで狙ったかのように。


果歩の顔だけがはっきりと見えるようなアングルに、さらに眉間に皺が増えていく。