少し横になって寝ようと思った。
昨日は結局よく寝れなかったから。
グルグルと色んな思いが回って、ぐっすり寝れることなんてできなかった。
少し寝て、また夕方陽生のところに行こう。
もう一度話し合わなきゃ。
スッキリした頭なら昨日よりもまともに話しができるかもしれないし……
ベッドにもぐりこむと、思いのほか瞼がすぐに閉じていくのが分かった。
そして意識も、途中駆け寄ってきたブラウンの鳴き声を聞きながら、私はあっという間に夢の世界へ吸い込まれていった。
セピア色の穏やかな夢の中。
ビックリするぐらいみんな笑顔だった。
私、陽生、そして腕の中に抱かれる赤ちゃん。
まるで……
絵にかいたような幸せそうな家族だった……