甘い体温②・後編・


「はる……」


「悪い、冗談だよ。ごめん、ちょっと言ってみただけだから気にすんなって」


「そんなっ……」


「てか、果歩がそんな女じゃないっていうのはもう十分ぐらい知ってるし、俺が悪かったよ。だからそんなに泣くなって」


「ばか――」



すごく腹が立って、私は目の前の胸をドンっと、叩いた。



「サイテ―、いくら陽生でも言っていいことと悪いことがあるんだからね!」


「悪い、悪かったよ。謝るから果歩……そんなに怒るなって」


「知らない!」



ムッと陽生から顔を背けると、なぜか突然陽生に抱きしめられた。


そして指先で顎を持ち上げられて、あっと言う間に唇を塞がれてしまう。



「……んっ」

「ごめん、機嫌直せよ。それ以上泣かれると……困る」



また腕の中に閉じ込められて、頭上に優しいキスが降ってきた。


ちゅっと、慰めるようなやわい仕草をされて、不覚にも怒りが吹っ飛びそうになってしまいそうだったけれど……