甘い体温②・後編・


急に真面目になって、真っ直ぐ見つめられた。


そのまま後頭部を引き寄せられて、目の前の瞳に吸い込まれそうになった。



「うん、いいよ。そういう強い信念?みたいなものは正直俺にはなかったからな。……俺がお前ぐらいの年の頃はそんなに強くなんてなかったよ」



ほぼ言い終わると同じぐらいに唇が重なり合った。


優しく、触れ合わせるだけのキスなのに、ギュッと胸が切なく締め付けられるようだった。



「っ……でも、やってたことはお世辞にも褒められることじゃ……なかったよ?」


「ん……けど、それでも必死に生きようとする姿は嫌いじゃない。そういう真っ直ぐなところに凄く惹かれて抱きしめたくなるんだよ」



そのまま優しく片腕で抱きしめられて、鼓動が止まるかと思った。


何気ない言葉なのに、最高の褒め言葉のような気がした。




嬉しい……


今まで自分が生きてきた19年間をちゃんと認めてもらえたようで、すごく心が温められていく。