「へ~……そっか、亮がねぇ……」
私の言葉を聞い陽生が、少しだけ苦笑いを浮かべてぎこちなく言った。
「ったく…、あいつには負けるな……」
「え?」
「いや、こっちの話し。……けど、別にそれだけじゃねーよ。お前に惹かれた理由はそれ以外にもたくさんあるし」
突然手が伸びてきて、優しく頬を撫でられた。
真っ黒な切れ長の瞳。
思わずドキリとして、頬が熱くなっていく。
「なんかその瞳がさ……」
「ん?」
「好きだなって」
「えっ?」
「必死で生きてきたっていうか、世の中を否定しながらもがむしゃらに立ち上がってきたってうのが伝わってきてさ。なんかこう、自分でも驚くほど引きつけられるんだよ」



