甘い体温②・後編・


そしてこの時何となく思った。



「…なんか……私達似てるね……」


と。


もちろん、それぞれお互いの状況は違うものだけれど。

……けど、それでもきっとお互いにその時に感じていた思いや感情はすっごく共感できるんじゃないのかな?



「――だからあのとき、あんなに必死になって私のことを気にかけてくれたの?」



ふと、陽生と出会った頃のことを思い出した。


上半身だけ起きあがると、陽生の顔をそっと覗ってみる。



「昔ね、陽生と出会った頃。ほら、陽生の幼馴染の亮って人に言われたことがあるの。なんとなく君たちは似てるよって……」


「え?亮が?」


「ん……神戸で、その亮って人のお店にパスタを食べに行ったときにそう言ってた気がする」



あの時は何言ってんだろう。ぐらいにしか思わなかったけど……でも、今ならその意味が分かるようなきがする。


きっと、陽生をずっと見てきた幼馴染だからこその思いがつまった言葉だったんだよね。