それから30分ぐらいして。
私は陽生の予備のパジャマを借りると、軽い身支度を終え、スルリとベッドに潜り込んだ。
もちろん、怪我をしてない方へと体を寄せて。陽生がそんな私に腕枕をしながら、落ちないようにしてくれる。
「やっぱ狭いね」
「だな」
少し落ち着くと、どっと疲れが押し寄せてきた。
……でも、安心する。
こんな日は一緒にいたい。一人で眠れるほど、私はまだまだ強い人間ではいられないから……
ギュッと陽生にしがみ付き、今日のことをなるべく思い出さないようにした。
ドクドクと、規則正しい鼓動のリズムがやんわりと眠気を誘ってくれる。
「もう、大丈夫なのか?」
「えっ?」
「少しは落ち着いた?」
そんな時、視線だけを向けられて、私はぎこちなく頷いた。
優しい、穏やかな笑顔を見て、たまらず陽生の首元に顔を埋める。



