甘い体温②・後編・


それから30分ぐらいして。

私は陽生の予備のパジャマを借りると、軽い身支度を終え、スルリとベッドに潜り込んだ。


もちろん、怪我をしてない方へと体を寄せて。陽生がそんな私に腕枕をしながら、落ちないようにしてくれる。




「やっぱ狭いね」


「だな」



少し落ち着くと、どっと疲れが押し寄せてきた。



……でも、安心する。


こんな日は一緒にいたい。一人で眠れるほど、私はまだまだ強い人間ではいられないから……



ギュッと陽生にしがみ付き、今日のことをなるべく思い出さないようにした。

ドクドクと、規則正しい鼓動のリズムがやんわりと眠気を誘ってくれる。



「もう、大丈夫なのか?」


「えっ?」


「少しは落ち着いた?」



そんな時、視線だけを向けられて、私はぎこちなく頷いた。


優しい、穏やかな笑顔を見て、たまらず陽生の首元に顔を埋める。