甘い体温②・後編・


出るとそれは優からだった。


一瞬顔がほころびそうになったのもつかの間、

通話口から聞こえてくる尋常じゃない泣き叫ぶ声に、私はえっ?と驚いたように目を丸くした。



「優?ど、どうしたの!?」

「お姉ちゃん!!ママがっ」



その後続いた声を聞いて、思わず携帯を床に落としそうになった。


そして陽生にも事情を話した私は急いで病院から飛び出した。


慌てて隣町の別の病院までたどり着くと、旦那さんの誠二さんが駆け足で私を出迎えてくれた。


「果歩ちゃん、こっちこっち!」


そう案内されて病室までたどり着くと、そこには「面会謝絶」の文字が目の前に飛び込んできて




ドクン…


それを見た瞬間、私の鼓動は大きく震えたような気がした。


優が私の足元にしがみ付き、うわーんっ、と大きな声を上げる。