彼の横顔を見つめながら、変な汗が滲み出るのが分かった。
「だって、そんな……」
何かの間違いなんじゃないの?
さっき会った時はそんな感じはしなかったし、陽生や静香さんからだって、今までそんなようなことは何も聞いたことがない。
「あー…それね。まださ、どうやら公にはしてないみたいなんだよね」
「えっ?」
「きっと身内でもまだ知らないんじゃないかな?知ってるのは俺ぐらい、とか?」
そう言った宮川さんを私は信じられない気持ちで凝視した。
「……は?どうしてあなたが?だって……、身内ならまだしも、ただの取引先のあなたなんかにそんな大事なことを?」
……へん、じゃない?
いっくら大事な取引先だからって、普通そんなことまで話す?
しかも自分の身内を差し置いてまで話したりするの??



