甘い体温②・後編・


彼の横顔を見つめながら、変な汗が滲み出るのが分かった。



「だって、そんな……」



何かの間違いなんじゃないの?


さっき会った時はそんな感じはしなかったし、陽生や静香さんからだって、今までそんなようなことは何も聞いたことがない。



「あー…それね。まださ、どうやら公にはしてないみたいなんだよね」


「えっ?」


「きっと身内でもまだ知らないんじゃないかな?知ってるのは俺ぐらい、とか?」



そう言った宮川さんを私は信じられない気持ちで凝視した。



「……は?どうしてあなたが?だって……、身内ならまだしも、ただの取引先のあなたなんかにそんな大事なことを?」



……へん、じゃない?


いっくら大事な取引先だからって、普通そんなことまで話す?


しかも自分の身内を差し置いてまで話したりするの??