甘い体温②・後編・


その瞬間視界に入った長いまつげに、少し切れ長の真っ黒な瞳。


一瞬陽生とかぶるようなそのパーツに思わず身震いをしそうになったけど



「やだっ、離してよ!」



触らないで!!


キスされそうになった私は、力の限りで目の前の顔を払い退ける。



やだ……


本気で触れられたくない!


カリっとたまらず頬に爪を立てると、目の前の宮川さんから「イタッ…」と悲痛の声がもれた。


そして諦めたように私から離れると



「たく……、凶暴だなぁ。べっつにいいだろ?キスの1つや2つぐらい。減るもんじゃないんだし……」


「減るの!」


「あっそ」



そう言って、ゆっくりと立ち上がった宮川さんをキッと睨む。