そのまま手を引かれ、連れていかれたのはベッドの上。
カーテンを閉め、あっという間にそこの中心まで連れていかれると、ギシッとスプリングの軋んだ音がした。
病室の狭ぐるしい空間。
個室とはいえ、当たり前だけど、マンションにあるものとはくらべものにならないぐらい質が固くて、少しだけ違和感を感じていると
「脱がせて」
「は?」
ニヤリ、イタズラを含んだ笑みを向けられて思わず変な声が出てしまった。
そして陽生はそんな私を楽しそうに見つめ、なぜかグイッと密着すると向かい合わせでニッコリと笑う。
「ほら、早く」
「はい?」
私は顔を引きつらせ、焦ったようにもぞっと後ろに下がる。