「そ、れは……」
ドキリとした。
だって思いもしなかったその言葉。
急にそんなことを質問されて、不覚にも次の言葉に困ってしまった。
結婚。
将来。
て、なんだろう……。
私にとっての結婚って……
陽生にプロポーズされて、返事して。
嬉しくて、とても大好きで。
この人と、このさきずっと一緒に歩いていくんだって、ただ当たり前のように思ってたけど。
けど、それはあまりにも漠然で。
実際、将来が、結婚が何なのかなんて深く考えたこともなかったと思う。
そんなこと、今まで改めて真剣に想像したことなんてない。



