「いろいろ迷惑をかけたようだが、これもあと少しの辛抱だからよろしく頼むよ」 「はぃ……え?」 「じきにそんな関係も終わりを迎える」 「は?おわっ……」 そこまで言葉を向けられて、ようやく私はハッと違和感を覚える。 後少し。 終わりって…… そんな単語に急激に焦りを覚えた瞬間 「申し訳ないが、君には陽生と別れてもらう」 「えっ」 「こんな関係、綺麗さっぱり終わりにしてもらいたい」 なにもかもが遅かった。 何も言えず、何も聞き返すこともできないまま、お父さんは私の顔を鋭く見つめた。