「……ねぇ、実は三月さんってものすっごく母性本能が強いんじゃないの?」
「……え?どうなんだろう?」
後藤の問いかけに首をひねる。
正直そんなことはよく分からないけれど。
……でも、とてもホクホクと感動してるのは確か。
「今ね、だいたい苺ぐらいの大きさなんだって」
「へぇ~……」
関心する後藤を横目に陽生の姿を思いだす。
やっぱり、ちゃんと言おう。
てか言わなくちゃ。
会って本当のこのとを話したい。
「陽生の子だよ」って。
私と陽生の赤ちゃんだよって、笑って真実を伝えなきゃ。
きっと絶対大丈夫。
陽生なら喜んでくれる。
予定はかなりずれちゃったけど、私達の未来に何ひとつ怖がることなんてないんだから…



