甘い体温②・後編・


「……ねぇ、実は三月さんってものすっごく母性本能が強いんじゃないの?」


「……え?どうなんだろう?」



後藤の問いかけに首をひねる。


正直そんなことはよく分からないけれど。


……でも、とてもホクホクと感動してるのは確か。



「今ね、だいたい苺ぐらいの大きさなんだって」


「へぇ~……」



関心する後藤を横目に陽生の姿を思いだす。



やっぱり、ちゃんと言おう。


てか言わなくちゃ。


会って本当のこのとを話したい。



「陽生の子だよ」って。



私と陽生の赤ちゃんだよって、笑って真実を伝えなきゃ。



きっと絶対大丈夫。


陽生なら喜んでくれる。


予定はかなりずれちゃったけど、私達の未来に何ひとつ怖がることなんてないんだから…