甘い体温②・後編・


「おいしいか?」


「おいしいに決まってるじゃん」



当たり前の答えを返すと、ぷっと陽生が楽しそうに笑った。


そしてそれを2、3回繰り返した後、けがのしてない方の手で突然私の手を掴み、勢いよく引き寄せた。



「果歩、隣においで」



そう言って抱き寄せられたのは何故かベッドの中。



「ちょっと!」と慌てる私を余所に、それは楽しそうに耳元に唇を寄せてくる。



「捕まえた」


「ちょっ……」


「果歩キスして?」



そんな言葉に顔を赤らめる。


入院してからというものずっとこの調子が続いていた。


暇だ暇だと理由を付けて、やたらと甘えてくるから正直困ってしまう。