甘い体温②・後編・


「ほら、果歩アーン、口開けて」


「は?何で?」


「食べさせてやる」



そう言ってニッコリ笑った陽生に思わず嫌な顔を向けてしまった。



「いや、いいから……」


「何でだよ」


「普通逆じゃない?立場的に私の方がするんじゃないの?」


「何?食べさせたいの?」


「ち、がうけどっ」


「じゃあいいだろ、ほら」



半ば無理矢理口の中に突っ込まれ、もぐもぐと何も言えなくなってしまった私。



もう、強引なんだから……


そうしかめつつも、甘い口当たりに顔の筋肉が緩み、何となく穏やかな気持ちにさせられた。