甘い体温②・後編・


病院に着くと、すぐに私達を見つけた静香さんが駆け寄ってきてくれた。



「果歩ちゃん!未来ちゃん!こっちこっち。早く!」



そう言って連れて行かれたのは3階の病棟室。


シーンと静まりかえる廊下に私達の慌ただしい足音だけが響いていく。


それがなんだかよりいっそう不安をつのらせるばかりで、青白い表情の三月さんの手を思わずぎゅっと握りしめた。



「後藤……」


「ほら、三月さんしっかりして!行くよ」



病室の目の前まできて、はぁ……と深呼吸をして扉を開けた。


神にでも祈る気持ちで一歩足を踏み入れようとした瞬間



「陽生っ!」



私の手から三月さんの手が消えた。