(やり切れない思いーSide未来ー)
病院に着く間三月さんの体をずっと抱きしめていた。
苦しくて、どうしていいか分からなくて。
泣き叫ぶ三月さんが今にも壊れてしまいそうな気がして、ただ抱きしめることしかできなかった。
「大丈夫、大丈夫だから」
そう言い聞かせながらも、静香さんの言葉が脳裏をよぎる。
“ハンドル操作を誤ったダンプーカーがタクシーに衝突”
涙をこらえ、強く三月さんの背中をさすったけれど、不安はつのる一方だった。
絶対、大丈夫なんて保証はない。
……けど、絶対ダメだっていう確証もない。
祈って、祈って、祈って。
どうか先生無事でいて!
そう願いながらひたすらグッと唇をかみしめた。



