甘い体温②・後編・


(やり切れない思いーSide未来ー)



病院に着く間三月さんの体をずっと抱きしめていた。


苦しくて、どうしていいか分からなくて。


泣き叫ぶ三月さんが今にも壊れてしまいそうな気がして、ただ抱きしめることしかできなかった。



「大丈夫、大丈夫だから」



そう言い聞かせながらも、静香さんの言葉が脳裏をよぎる。



“ハンドル操作を誤ったダンプーカーがタクシーに衝突”



涙をこらえ、強く三月さんの背中をさすったけれど、不安はつのる一方だった。



絶対、大丈夫なんて保証はない。


……けど、絶対ダメだっていう確証もない。



祈って、祈って、祈って。



どうか先生無事でいて!


そう願いながらひたすらグッと唇をかみしめた。