そう言った後藤の声が少し震えていた。
そして体も、私よりははるかに落ち着いてはいたけれど、動揺しているのはすぐに分かった。
『果歩ちゃん!落ち着いて聞いてね。陽生の乗っていたタクシーが事故に巻き込まれてっ!』
静香さんに言われた言葉が頭の中で何度も何度もリピートする。
何で?どうして?
訳が分からないまま尋常じゃない程の涙がこぼれ落ちる。
「後藤、わたし……」
「言っとくけど、自分のせいだとか言わないでよ」
「っ……!」
「三月さんは何も悪くない、そんな言葉聞きたくない!」
「でも……」
怖い。
ものすごく怖い。
ほんの数時間前まで繋がっていた陽生の携帯がいくらかけても繋がらない。



