「どう?あれから体調は大丈夫?」


「あ、うん……」



心配そうに見てくる後藤に少しだけ複雑な表情を向ける。


正直あれから気持ちの悪さは強くなる一方だったけれど、今は割と落ち着いていて調子がよかった。



「明日……ていうかもう今日の朝か、先生が帰ってきたらちゃんと話すんだよ」


「ん……分かってる」



布団の中でお腹に手を当てながらコクリと頷く。



「昼間も言ったと思うけどさ。椎名先生なら絶対にちゃんとしっかり受け止めてくれるから」


「うん……」



もう一度しっかりと頷くと、後藤がやっと安心したように目を細めて頬を緩ませた。



「私はさ、どんな答えを出そうと三月さんの味方だから……」


「えっ?」


「どんな立場になっても三月さんの友達だからね」



そう言って優しく笑った後藤に思わず目を見開く。



「例え人妻になって、ヤンママになったとしても変わらず親友でいてあげるからさ。だから困ったことがあったらいつでも言いなよ」


「後藤……」