「え……」
「三月さん、私」
そこに映っていたのは、何故か夕方帰ったはずの後藤だった。
「ご、後藤!?」
何で!?
予期せぬ登場人物に思わず目が覚めたように瞬きを繰り返す。
とりあえずオートロックを解除して、それから数分後、複雑そうな顔して部屋までやってきた後藤に私は驚きの声を上げた。
「ど、どうしたの!?」
「うん……、やっぱり三月さんが心配で」
「えっ」
「て言うのは口実で、いや、十分それもあるんだけど……てか実はね。さっき椎名先生から突然電話があったの」
えっ……
「陽生……から?」
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