――…ガバッ!
思わず勢いよく起き上る。
何?今の……
意識がはっきりとして、掌を胸元に当てた途端、あまりの苦しさに咳き込むように息を吐く。
まるで呼吸困難にでもなったかのように、絶え絶えの呼吸に驚きつつも
「……夢?」
キョロキョロと辺りを見まわして、自分がリビングのソファーにいることが分かり、ホッと肩を撫で下ろした私。
……けど、瞳からはぽろぽろと大粒の涙が溢れだしていてた。
「やだ、私泣いて……」
しかも止まらない。
慌ててそれを指で拭ったけれど全然ダメ。
次から次へと溢れてくる涙に困惑しながらも、次第に体まで震えてくる始末。
いったい何だったんだろう……
すごくリアルな夢だった。
夢にしてはあまりにリアルすぎて、何も言葉にならないほど……



