甘い体温②・後編・


咄嗟に「・・・」っと無言になると、突然通話口の後ろの方から静香さんの声がした。



『陽生~そろそろ始まっちゃうよ……て、誰?』


『ああ、果歩』


『え、果歩ちゃん!』



その後すぐに貸して貸して、と何故か嬉しそうな声が聞こえ、静香さんがものすごいテンションで私の名前を呼んだ。



「やほ~果歩ちゃん、元気?てか2週間ぶり~」



きっと陽生から無理矢理携帯を奪ったであろう静香さんが、クスッと笑う。



「ごめんね、一人ぼっちにさせちゃって。明日にはちゃんと真っ直ぐ帰るからね」


「あ、はい…….」


「それより、お土産何がいい?」


「は?」



お土産……?



キョトンと返事をすると、やっぱり楽しそうな静香さんの声が続く。


しょうがないから、それにはいはいとぎこちなく答える私。



結局、それが数分ぐらい続いたあと



「あ、ごめん!そろそろ行かなくちゃ。また落ち着いたら連絡するね、じゃあ……」



プツッと通話が切れてしまった。