「あ、はる……き?」
「おう、どうした?」
いつもと変わらない柔らかな声に胸がキュンとした。
それと同時にドクドクと鼓動も早まって、携帯を持つ手が余計に震える。
「あ、あの……」
どうしよう。
何て言えば……
「今、大丈夫?」
とりあえず、平静を装ってそう言うと、何故か通話口からザワザワと賑やかな音がした。
そして案の定……
「あー……悪い、今まだ研修会場なんだ。ちょうど今休憩に入っててな。これからまたすぐに戻らなきゃいけないんだ」
「そっ、か……」
「何?どうかしたのか?」
その声にビクッと肩が跳ねる。



