甘い体温②・後編・


それにしても長い……


それから数秒、単調に繰り返されるコールが今日はやけに長く感じる。



「ひょっとして、今忙しいのかな?」



そう思い、ふと時計を見れば昼の3時だった。


今気づいたんだけど、けっこう微妙な時間じゃない?


何も考えずに衝動的にかけてみたのはいいけれど、この時間ってどうなんだろう?


少しガッカリしつつ、でも内心ホッとしながらも一度通話を切ろうとした時だった。



プツ……




「……はい」


「わっ」




突然陽生の声が聞こえ、思わず携帯を落としそうになった。



「もしもし、果歩?」



うわっ、出ちゃった。


緊張が高まり一気に背筋を伸ばす。