「いやいや、それはさすがに自分で考えようよ」
「あー……」
だよね。
情けない…
自分の動揺っぷりに、恥かしさのあまりもう何も言えない。
まさか、静香さんが発言した通りの現実になるなんて夢にも思っていなかった。
しかもまだお父さんの問題とか、ミサさんのこととか何一つ解決もしてないっていうのに……
「とりあえず、何が何でもすぐにでも先生に言うべきだよ。分かった?」
「………」
そう言い残した後藤を玄関まで見送って、私は気が抜けたようにソファーにだらりと横になった。
ぽつんと一人、静かになった部屋でぼーっと意味も無く一点に集中した途端、再び得体のしれない感情に襲われる。
後藤にはあえて何も言わなかったんだけど、実は今、陽生家にいなかったりするんだよね。



