甘い体温②・後編・


ガチャリ、トイレから顔を出すと、すぐに不安そうに後藤が駆け寄って来た。



「どうだった?」


「あー……まぁ」



少し濁した感じで言葉を返す。


むしろ見せた方が早いとばかりに手に持っていたそれを手渡すと、今度は後藤が絶句したように無言になった。



「………これは、見事に線が出てる……よね?」


「だよね?なんか1分もしないうちにくっきりと出てきたんだけど……」



しかも2つとも……


だって、一回目にやった結果がどうしても信じられなかったんだもん。


私は後藤が予備にと、買ってきてくれたもう一つの検査薬も全部使ったんだ。


そして見事に2つとも同じ『陽性反応』が出たってわけで……



「………」



再び無言になると、後藤が私の手から説明書の紙を奪い取り、もう一度確かめるように上から目を通す。



そして……



やっぱり絶句したように顔を強張らせる。