ガチャリ、トイレから顔を出すと、すぐに不安そうに後藤が駆け寄って来た。
「どうだった?」
「あー……まぁ」
少し濁した感じで言葉を返す。
むしろ見せた方が早いとばかりに手に持っていたそれを手渡すと、今度は後藤が絶句したように無言になった。
「………これは、見事に線が出てる……よね?」
「だよね?なんか1分もしないうちにくっきりと出てきたんだけど……」
しかも2つとも……
だって、一回目にやった結果がどうしても信じられなかったんだもん。
私は後藤が予備にと、買ってきてくれたもう一つの検査薬も全部使ったんだ。
そして見事に2つとも同じ『陽性反応』が出たってわけで……
「………」
再び無言になると、後藤が私の手から説明書の紙を奪い取り、もう一度確かめるように上から目を通す。
そして……
やっぱり絶句したように顔を強張らせる。



