「ミサさん、相当陽生のことが好きみたいだけどどうするの?まったく諦めてない様子だったけど……」
それから今日言われたことをそれとなく簡潔に話すと、次第に陽生の顔が歪んでいくのが分かった。
眉間にしわを寄せ、終いには「はぁ…」と呟き、うな垂れるように息を吐く。
「ったく……、しょうがねーなぁ」
と心底呆れた顔でもう一言。
でも、すぐに顔を上げたと思ったら、突然私の方に手を伸ばし、そのまま頭の後ろを引き寄せてくる。
「わっ……」
っと、声を上げた時には私は陽生の腕の中にいた。
すっぽりと私を自分の腕の中に収める陽生に、ドキリと勢いよく顔を上げると
「ごめんな、でも安心しろ。彼女のことは俺が何とかするから」
そう言って優しく頭を撫でるから、私は目の前の胸に抱かれたまま何も言えなくなってしまう。
「あと、親父のことも、果歩は何も心配しなくていいから……」



