甘い体温②・後編・


「えっ…」



見上げると、黒く透き通った瞳が真っ直ぐ私を見下ろしていた。



「何か顔色悪いけど平気?つーか今日元気なくねーか」



言いながらさりげなく水道を止める陽生。


私の手からタオルがポトッと離れたのを見計らうと、その手を取ってグイっと向かい合わせにさせてくる。



「少し顔が青くねぇ……か?」


「………」


「気分でも悪い?」



素早く額に手を当てられて、ギョッと目を見開く。


さすが陽生……


やっぱり見抜かれてる?



「えっと……」


「ひょっとして、原因はあれか……」



そう言って陽生が私から斜め後ろのテーブルに視線を移すから、私もつられるようにそっちに目線を移す。



そこには…