そのまま逃げるようにキッチンに向かうと、軽く目眩すら感じた。
この状況に、さっきの後藤との会話以上に冷静じゃいられなくなって、思わずシンクに両手をつける。
はぁ……
疲れる。
本気で無理だし。
何でよりにもよって、こんな日に限ってこんな会話になるんだろう。
ミサさんの宣戦布告といい。
体調不良といい。
無になるどころか余計不安をあおられるばっかりだし……
「はぁ……」
「果歩?」
水を出そうとしたところで、トントンと肩を叩かれた。
「!?」
ビックリして振り返ると……
「大丈夫か?」
陽生が心配そうに立っていた。



