甘い体温②・後編・


そのまま逃げるようにキッチンに向かうと、軽く目眩すら感じた。


この状況に、さっきの後藤との会話以上に冷静じゃいられなくなって、思わずシンクに両手をつける。




はぁ……


疲れる。


本気で無理だし。


何でよりにもよって、こんな日に限ってこんな会話になるんだろう。


ミサさんの宣戦布告といい。


体調不良といい。


無になるどころか余計不安をあおられるばっかりだし……





「はぁ……」


「果歩?」




水を出そうとしたところで、トントンと肩を叩かれた。



「!?」



ビックリして振り返ると……





「大丈夫か?」



陽生が心配そうに立っていた。