「おい、静香お前ちょっと言い過ぎだぞ!いくら酔ってるからとはいえ、言っていいことと悪いことがあるだろ!」
すかさず缶を机に叩きつけた陽生が、焦ったようにギロッと静香さんを睨む。
そして放心状態の私。
秀さんは相変わらず楽しそうなままで、もはや後藤は現実を逃避するように違う方向を向いていた。
「あら、そう?いいアイデアだと思ったんだけどなぁ?」
「あ?」
「ほら、さすがのあの頑固親父も可愛い孫を目の前にしたらコロッと態度も変わるんじゃないかしらって?ああいう堅物に限ってそういうのにホロっとくるのよねぇ」
「だからってお前……、人事だと思ってそんな無責任な……」
「あら、別に私は例えばの話しを言っただけよ。一つの方法としてそういうのもありなんじゃないかってね」
しゃ、洒落にならない……
本気で洒落にならない。
目の前で繰り広げられる会話にサーっと青ざめていく私。
いてもたってもいられず、床に落ちたコップを拾い、勢いよく立ち上がった。



