「なっ……」


「おい、秀!お前何てことを言うんだよ!」



私より先に陽生が言いたかった言葉を吐きだした。


ゴホゴホとむせる私の隣で、後藤がさりげなくタオルを貸してくれる。


青ざめた顔で、心配そうに顔を覗きこんでくる。



「こら、もっと他の言い方があるだろう!それじゃあまるで俺が悪いことしてるみたいじゃねーか!?つーか、孕むって……」


「いや、本当のことだろう?未成年掴まえておいしいことしてるんだから。やってることは同じだろう」


「あ?」


「ねぇ果歩ちゃん。こいつちゃんと避妊してくれる?」


「――っ!!」




ゴホゴホッ…


容赦ない突っ込みに、今度は喉を詰まらせた。


苦しくて、泣きながらタオルで顔を押さえると、向かいからドッと静香さんの笑い声が聞こえてくる。