そういえば……




「まだきてない……かも」



そろそろきてもいいのに。


ううん、むしろ一週間以上遅れてる、かも。



バックから手帳を取り出し慌てて確認すると、やっぱり予定日より一週間以上過ぎていてた。


サーっと全身から血の気が引いていく感覚がした。



「………」


「……遅れてるんだ」



もはや放心気味に頷くと、さすがに後藤もう~んと同じように表情を曇らせ、無言になった。



「で、でも、まだ一週間だし、これぐらい遅れることなんかちょくちょくあるし、最近色々あったからそれでだよ……ね?」



目の前の後藤の腕を掴み、意味も無くぶんぶんと振ってみる。


それに胸だって張ってきてるし、下っ腹だっていつもの鈍い痛みがあるし!



「ね、だから大丈夫。絶対に大丈夫だよ!近いうちに絶対くるからっ!」



いや、きて貰わなきゃ困る!!