なんか変だ。


やっぱり風邪のせいなの……かな?


しかも今回は胃腸風邪っぽい感じ?


後藤の言う通り、今回はちゃんと陽生に診てもらった方が正解かも…。


今日帰ってきたら、それとなく伝えてみようかな。


そう思いながら、うぅ…っとテーブルにうなだれそうになったその時




「ねぇ」



突然後藤が低い声でこっちに向いた。


そしてなぜか神妙な面持ちになって、私をじっと見つめてくる。




「…あのさ……」


「ん?」



呼びかけにふと顔を上げると、なんだかとても言いにくそうに私の顔を覗き込んでくる。