甘い体温②・後編・


失格って……



「あのねぇ……」



そんな後藤の言葉に驚きつつ苦笑いを浮かべた私。



「それ、関係あるの?」



てかそう言う問題?確かに自己管理はなってないと思うけど…


チラッと恐る恐る顔を上げると、まるで般若のような顔をした後藤が睨みつけてくる。



「あるよある!大ありだよ!!だってあんな素敵な医者が身近にいるのに、頼らないなんてもったいなさすぎ!!罰当たりだよ」



つっこむところ、それ??


思わず顔が歪む。


逆につっこみどころ満載な後藤の暴言に思わず肩をすくめる。


……けど、このままじゃどうも埒があかなそうな雰囲気だったから、私は逃げるようにキッチンに向かおうとした。



「ちょっ、三月さん!」


「はいはい、分かったから、とりあえず落ち着こうよ。陽生にはちゃんと話すからそれでいい?」