何て言うのかな?大人しそうに見えて、痛い所を容赦なくズバッと付いてくる感じ?
それでいて何考えてるのか分からないっていうか。
いまいち掴みどころがわからないタイプだと思う。
そんなことを考えながら、そのまま部屋まで行くと、すぐに後藤が私をソファーに座るように手を引いた。
「ところで、大丈夫?」
「ん?」
「まだ顔色悪いけど……」
私の顔色を覗いながら、冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきてくれた後藤。
私はそれを素直に受け取りながら「う~ん」と曖昧な返事しか返せなかった。
「たぶん軽い立ち眩みだと思う」
「立ち眩み?」
「なんか最近こういうのがよくあるんだよね?」
くらくらっとして、一瞬よろめく感じ。
気のせいかな?
あのパーティー以来、やたら体がふわふわとして気分が悪くなったりするんだよね。



