思った通り、すぐに納得してくれた後藤にホッとして私は笑顔を向けた。
「ありがとう、じゃあこれよろしくね」
「………」
正直渋々といった感じだったけれど、それでもゆっくり頷いてくれた後藤に手を振って、私はその後ろ姿を優しく見送った。
そしてまたミサさんの方に視線を戻し、今差し出された白い箱に目を向ける。
「えっと、これは……」
「これお見舞です。パーティーの時随分と体調がすぐれない様子だったので、少し心配になって来ちゃいました」
「えっ?」
「それとこの前のお詫びもかねて……この間は陽生さんをお借りしてスミマセンでした」
ペコリと可愛らしくお辞儀をしたミサさん。
私は驚き、その光景に目を止める。
わざわざそれだけのため……に?



