「果歩……」
熱を持った柔らかな体。
俺を求めるしっとりとした唇。
その果歩が持つ全てのパーツが俺の理性を刺激する。
思わず指で背中を撫でまわし、そして果歩の反応を覗って見る。
案の定、やらしく背中をしならせた姿に俺は半端なくそそられて…
「俺がもっとしっかり診てやるよ」
「っ……」
我ながらよく言ったもんだ、と思ったけれど。
そんな感触がますますたまんない。
理性なんてあっという間に崩れ落ちていく。
あくまで“診察”と言わんばかりに、そのまま呑み込まれるようにドレスのファスナーを下ろすと首筋に唇を押し当てる。
ネそのままクタイを外し、ゆっくり果歩をベッドに倒そうとした瞬間――
ピリリリ……
突然携帯が鳴って、俺は思わず動きを止めた。



