甘い体温②・後編・


「果歩……」



熱を持った柔らかな体。


俺を求めるしっとりとした唇。


その果歩が持つ全てのパーツが俺の理性を刺激する。


思わず指で背中を撫でまわし、そして果歩の反応を覗って見る。


案の定、やらしく背中をしならせた姿に俺は半端なくそそられて…





「俺がもっとしっかり診てやるよ」


「っ……」



我ながらよく言ったもんだ、と思ったけれど。


そんな感触がますますたまんない。


理性なんてあっという間に崩れ落ちていく。


あくまで“診察”と言わんばかりに、そのまま呑み込まれるようにドレスのファスナーを下ろすと首筋に唇を押し当てる。


ネそのままクタイを外し、ゆっくり果歩をベッドに倒そうとした瞬間――



ピリリリ……


突然携帯が鳴って、俺は思わず動きを止めた。