甘い体温②・後編・


ガチャリ、お目当ての場所までたどり着くと、俺はすぐに果歩をベッドに座らせた。



「ちょっ……」



そして慌てる果歩の横を陣取って、その華奢な肩を素早く抱き寄せる。



「体調は?気持ち悪いのはもういいのか?」


「あ……」



そう言えば……


とでも言いたげな表情を浮かべた果歩に思わず笑みが漏れた。




「……たぶん」


「たぶん?」


「……うん、なんだかもうすっかりいいみたい」


「どれ?」



わざとらしくそう告げて、果歩の顎のラインを指でなぞり、そっと確かめるように上を向かせた。


その瞬間、少し潤んだ瞳とぶつかって、なんとも言えない感情が込み上げる。



「あ……」


「ん?」



そんな俺の行動に、思いっきり意識した果歩の声。


ニヤッと顔が緩む。


俺はたまらず顔を近づけて……