こんなんじゃ、どう信じていいか分からないじゃない!


怒りが次々と湧きあがってくるのが分かる。



そうなんだ、今日私が一番許せなかったことはそこなんだ。


正直ミサさんの存在も、真咲さんの言葉も堪えたけれど。


……でも、それ以上に腹が立ったのはそんな陽生の私への態度。




「嘘つき……」



何でも話そうって、お互い隠し事なしで何でも話せよって言い出したのは陽生なのに!



「何よ、肝心な時何も言ってくれないのは陽生じゃない!」


「ちょっ……」


「自分ばっかり一人で全部溜めこんじゃってさ!話そうと思えばいつでも話せたことでしょ!?」



分かってる。


本当はちゃんと分かってる。


きっと陽生のことだもん。


私を思って、たくさん考えた末での事なんだって、陽生だって色々な迷いがあったんだってことぐらい。