その姿があまりにもそっけなかったから
「陽っ……」
つい陽生の肩をぎゅっと掴んだけど、それさえも無視して陽生は真っ直ぐ前だけを見て歩いていく。
遠ざかっていく大きなホテル。
そのまま車までたどり着くと、陽生が有無を言わせず私を助手席に乗せた。
強引にシートベルトを付けて、自分も運転席に乗り込むと、素早く車のエンジンをかけようとする。
「ま、待って!」
その光景に慌てて私は陽生の腕を掴む。
「こ、こんなのダメだよ!やっぱりホテルに戻った方が……」
だって、なんだかすごく後味が悪い感じ。
ほ、本当にこのままでいいの!?
ものすっごく中途半端っていうか、なんだか嫌な予感がするんだもん!



