甘い体温②・後編・


その姿があまりにもそっけなかったから



「陽っ……」



つい陽生の肩をぎゅっと掴んだけど、それさえも無視して陽生は真っ直ぐ前だけを見て歩いていく。


遠ざかっていく大きなホテル。



そのまま車までたどり着くと、陽生が有無を言わせず私を助手席に乗せた。


強引にシートベルトを付けて、自分も運転席に乗り込むと、素早く車のエンジンをかけようとする。



「ま、待って!」



その光景に慌てて私は陽生の腕を掴む。



「こ、こんなのダメだよ!やっぱりホテルに戻った方が……」



だって、なんだかすごく後味が悪い感じ。

ほ、本当にこのままでいいの!?


ものすっごく中途半端っていうか、なんだか嫌な予感がするんだもん!