甘い体温②・後編・


これが日本のトップを築く経営者のオーラってやつなのかな?


こうして間近で見ると余計大きな存在感があって、ものすごい威圧を感じてしまう。



「ミサさんから聞かなかったのか?社長室に来いと伝えたはずだが?」


「……だから?見ての通り生憎今はあんたに構ってるほど暇じゃないんでね。話があるならまたにしてくれ」



陽生が私を強く抱きしめる。


そして唖然とした。


これが親子の会話なの?


これが実の父親と息子の態度?


こうして鉢合わせするのは初めてだけど、私がこんなこというのもあれだけど。


何か、あからさまにギスギスしてるって言うか、目に見えて仲が悪いのが伝わってくる。




……気のせい?


なんかじゃないよね?


そんな2人の態度にハラハラと私の中の緊張が高まっていくのが分かる。